某国の王女ヴェルディアナ・スカルラティーナは、王女として暮らすことに疲れ、「病気療養」という名目で薔薇の咲き誇る別荘へとやってきた。そこで出会ったのはアンネローゼという名の美しい少女。心を通わせていく二人の少女と、そんな二人に胸騒ぎを覚える庭師のラフ。彼らの紡ぐ物語の結末は……。
ドロシアとイヴリンの姉弟は、戦争で両親を亡くしてからずっと二人で生きてきた。足を悪くした弟との生活の為、昼夜「花を売る」ドロシア。ある日、彼女はオルトヴィーンという少年に薔薇を売る。そこから彼と親しくなり、やがて彼女はオルトヴィーンに恋するようになるが……。
これは、クルシュマン家に仕えていたメイドが書き記した記録。アンネローゼという名の少女と、クルシュマン家長男レオポルトの悲劇の恋の物語。何故二人の恋は悲劇と散ったのか。その全てを、メイドのベラは見ていた――……。
パトリス・ベルリオーズは孤独だった。知らぬものはいない偉大な家に暮らしながらも、家の中は決して平和とはいかない。病に臥せる母、ベルリオーズの名を狙う伯父・ハイゼンベルク、その伯父の言いなりの許嫁・ジョスリーヌ。誰にも自らの孤独を理解されない苦しみや寂しさからか、誰にでも無愛想且つ尊大にふるまっていたパトリス。そんな彼はオルトヴィーンという少年と出会い、少しずつ変わっていく。
オルトヴィーンに少しずつ心を開き、やがて恋にも近い慕情を抱くようになるパトリス。しかし彼はある時、気づいてしまう。オルトヴィーンが、ただの人間ではないことを……。ようやくできた友への愛と、人ならざる者への恐怖。孤独に溺れる少年が下す決断は……。
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【企画名】
ローゼ・クラン-永久の薔薇たち-
【企画者】
elpis.
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