普 薫子(あまね かおるこ)は普通の学校生活を送っていた。
けれどある日、友人の月原あむがこんな提案をする。

「ごっこ遊び、しない?」

それはどうやら「殺人鬼」と「被害者」に分かれて追いかけっこをする遊びのようだった。
けれどその瞬間から、普通だったものが変わってしまった。


そう、参加者の一人が殺害されたのだ。


誰かがごっこ遊びを 遊び じゃなくした。




――遊びじゃないのは、誰?